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「摂る」よりも、まず「省く」 (前篇)

2018-04-11
4月に入り、だんだんと温かさが続く気候になってきました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 
以前のブログより、耳にタコができるほど口酸っぱくお伝えしていますが
中医学では「春は五臓のどこに当てはまるか
皆様は覚えていらっしゃるでしょうか?
 
 
そう、春は肝(かん)の季節です。
 
のびのびしているのが好きで、ストレスに弱い臓器です。
 
それなのに、この時期は環境の変化や気候の変化などで、心身ともにストレスを受けやすい時期でもあります。
 
そのために、徐々にストレスが溜まってくると、肝が不調となり、その不調が、脾胃にも影響を及ぼしやすくなってきます。
 
脾胃は、いわゆる消化吸収の役割を担っているのですが、
脾胃が不調となれば、食べ物を消化吸収して体の元気の源でもある気(エネルギー)を生み出す力が発揮できず、
体力的に疲れやすい、風邪を引きやすい、めまい、立ちくらみ、精神的にも余裕がなくなりくよくよ、不安、いらいら、そしてやる気が起こらないなどの症状も出やすくなります。
 
また、気の不足(エネルギー不足)状態が続けば、その他の各臓器の働きも影響を受け、全身に不調が出てきます。(中国には「内傷脾胃、百病由来(脾胃の不調がさまざまな病気を招くことになる)」という言葉もあります)
 
 
逆に、肝が春の気候で多少の影響を受けたとしても、
肝はもとより(肝の養生は以前のブログをご覧ください!)脾胃が健やかであれば、
元気を損なうことなく健やかに過ごすことが出来ます。
 
では、脾胃を養うためにはどうしたらいいのか?
 
合言葉は【「摂る」よりも、まず「省く」】 (詰まりを減らして、それから、補う)
 
  1. 冷たいもの、油っぽいもの、嗜好品、刺激物を毎日摂っていませんか?これらはすべて脾胃に負担をかけるものばかり。たまには、休ませてあげましょう。
  2. 5分、10分で、駆け込むようにご飯食べていませんか?よく噛んで、素材の味を楽しみながらゆったりとご飯を食べると、お腹も膨らみやすく、食べ過ぎ飲み過ぎを自然に減らすことが出来ます。
  3. 間食、夜食が当たり前になっていませんか?
  4. 毎日の生活時間がバラバラになっていませんか?起床時間、就寝時間、食事の時間が日によって異なってくると、脾胃もしっかりとオンオフできず、バテやすくなってしまいます。
 
 
まずは、ご自身の生活習慣を見直してみて、
改善できることから、少しずつ、負担にならないように気軽に始めてみてください^^
 
このときに、無理してまでやりすぎるのは逆効果。
ストレスが余計に掛かってしまいますので、あくまでも、無理のないように、良い加減で!
 
 
来週の担当ブログでは【「摂る」よりも、まず「省く」】の「摂る」ポイントをお伝えできればと思います。
お楽しみに!
 
投稿者:古賀 梨紗子
 
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