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体に良い?悪い?

2018-09-19

少しずつ朝晩の気温が落ち着き、

日によっては羽織ものが必要な日も出てきました。

 

ツイッターなどのSNSでは、板藍茶(ばんらんちゃ)板藍飴(ばんらんあめ)を見かける日が増え、

店頭にもいつもお買い求めに来られる方、

初めてだけどインフルエンザや風邪予防に飲んでみます、

と言われる方がじわじわ増えています。

 

私たち漢方薬を扱う人間にとっては、馴染みの深い「板藍茶」。

これ、実は藍染めの原料として知られるホソバタイセイやリュウキュウアイの根「板藍根(ばんらんこん)のエキス末でできており、中医学的には、清熱涼血・解毒によって、喉痛、発疹、風邪やインフルエンザ、帯状疱疹などの感染性疾患の予防に使われます。

 

 

そうそう。藍染というワードが出てきたので、せっかくなので藍染のうんちくを。

(はいはい、また来た!笑)

 

皆さんは藍染に使われる藍と、デニムの染料であるインディゴの違いってご存知ですか?

実は私、以前知らなくて調べたことがあり、これが、またへぇものなんです!

 

藍とインディゴ。

 

このふたつ、物質レベルでは限りなく近く、インディゴは藍と同じ分子構造を石炭から大量合成してできたもの。つまり、インディゴが化学合成してできるものであり、藍が植物からとれるもの。

 

このインディゴと同じように、ある化合物の目的を持って人為的に作り出したものは多数存在し、染料だけでなく、繊維や樹脂、農薬や医薬品などでも幅広く用いられています。

 

そして、人為的に作り出したものは不自然で体に悪い、自然なものだったら体に良い、という議論が起こっているのもまた事実ですが、これは一概にそうとも言えないと思います。

要は、化学合成品であれ天然であれ、目的や用途に応じた上手な付き合い方が大切で、どんなに身体にいいと言われるものでも、過ぎれば、悪い面が際立ってくることは十分に考えれます。

 

0100かではなく、何事もほどほどですね!

 

季節の変わり目、体調を崩しやすくなっているので

皆様もどうぞ体調の変化に気を付けてお過ごしくださいm(__)m

 

投稿者:古賀梨紗子

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