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秋の果実と肌のケア

2017-09-11
こんにちは。最近は大分涼しくなってきて、過ごしやすくなってきました。それとともに、季節の変わり目。体調を崩しやすくなる時期でもありますので、注意が必要です。
 
秋~冬にかけては乾燥が強まってきて、「燥邪」に注意、というのは先日の記事でも述べました。中医学では、肺のもつ働きにも種々あります。肺と言えば外界より新鮮な空気を吸い、人体に必要な清気を取り入れ、体内から汚れた濁気を吐き出す、といった呼吸機能。中医学では、肺の機能として全身の気の動きの調節をし、汗や尿といった水分の代謝をコントロールすることも含まれます。皮膚・汗腺・産毛などの皮毛、すなわち、体の表面部で外邪の侵攻を防ぐ衛気の調節、維持もしています。燥邪によって肺の潤いが不足すると、肺の機能が低下し、身体全体にさまざまな不調が現れます。肺は皮膚とつながっており、皮膚の乾燥は肺の乾燥とも言われるほどです。空気の乾燥により肺が乾燥すると、皮膚も乾燥しやすくなります。ポイントは「肺を潤す」です。健康な肺は体液や血液といった陰液で潤っています。
 
「酸甘化陰」という言葉があります。酸味と甘味の組み合わせは、陰液を補うというものです。秋には梨や葡萄、柿、林檎や蜜柑などの柑橘類も旬を迎えます。フルーツは自然と酸味と甘味を備えているものが多いので酸甘化陰で陰を補うのに効果的です。糖分もあるので摂りすぎには注意ですが、適度に果実を摂ることは、こういった観点からも肌に良いと言えます。
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