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月の満ち欠け、海、人体

2017-10-06

今年の中秋の名月は10月4日でしたが、実は今日が満月です。残念ながら雨天模様で今夜は月が見れそうにありませんけれども。

もともと日本では旧暦、太陰太陽暦という月の動きを基にした太陰暦に太陽の動きも参考に閏月を入れたものを使用しており、月の満ち欠けは時節の移りかわり、月日を知る重要なものです。太陰太陽暦、文字からわかるように、東洋医学でも重要な思想である陰陽が大元にあることが分かります。

月の満ち欠けと自然界の動き、そして人間の身体のリズムは密接な関係があると考えられてきました。地球の約7割は海という水に覆われていますが、潮の満ち引きがあり、高くなったり低くなったりします。これには月の引力が関係しています。

東洋医学では、「人間は自然の一部であり、人間の体の中にも自然界と同じ構造がある」という考え方です。これは東洋医学の理論の基本ともなっている『整体観』です。人間の身体も約7割は水分です。体の中の水分は地球と海のような関係だとすると、月の満ち欠けの影響も考慮できます。特に、女性は月経があり、これは月の満ち欠けと密接に関連しています。

海と人体の関係を示す言葉が現在も残っています。血液のことを「血潮」と言い、女性の生理がはじまることを「初潮」、赤ちゃんが誕生する時期は「産み月(ウミという言霊は「海」と同じ語源)」と言います。わたしたちの体内にある体液は海に由来し、妊娠中の女性のおなかの羊水は、太古の海水成分と同じと言われています。つまりわたしたちは、体内に「海」という要素を持ち合わせ、月のリズムに呼応するものがあるとも考えられるのです。「今日は新月」「今日は満月」を意識して月を感じるだけでも、脳下垂体の視床下部にあるホルモン分泌のスイッチが入りやすくなる、といった話もあるようです。月が欠けていくときは解毒作用が強く、満ちていくときは補給の力が強くなる。ダイエットの際に、月の満ち欠けを考えて行うこともあります。

旧暦や月齢の書かれたカレンダーや手帳を使って、月の満ち欠けを意識してみるのもいいですね。

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