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何か新しいこと、はじめてみる?

2018-03-24
今日は快晴。春の陽気です。今週は県内の学校も終業式が行われました。気温も上がり、桜も咲き始め、明日~来週の日曜は花見でにぎわうことかと思います。
 
春と言えば進学や就職、新しい生活も始まります。日本では新年度のスタートが4月であることも相まって、春はなんだか新しいことを始めてみたくなる季節でもあります。
 
春は「木」の季節。新芽が上に上にと伸びて行く季節。先日のブログでも触れましたが、春分の日を境に、気の流れも外向きに変わります。自然の摂理、自然の流れ。人間も同じように春は活発になっていきます。自然とやる気や元気が出て、何か新しいことを始めようと思うようになる。気が外側に向かうようになる。
 
これは自然の流れだから、その流れに乗っかってしまうといい。伸びて行こうとする流れを阻害・邪魔されてしまうと、ストレスがものすごくかかる。逆に、やる気が強すぎる、色々過剰になりすぎて既に疲れてしまうこともある。
 
だから、むちゃな計画は立てず、ちょっとやさしめ、達成可能のものではじめてみる。毎日の生活を大事にしつつ、新しいことを始めてみるのもバランスが大事です。自然の流れに合わせて生きる事は、心身ともに健康であるために必要であることと考えます。
 
そんな気分じゃない、すでに五月病かもって方は、すでにストレスなどによって身体の流れが乱されている可能性も。早起きやウォーキング、ストレッチなんかで流れを良くしてあげましょう。
 
投稿者:古賀巌

陽盛陰衰の影響

2018-03-22
こんにちは。
皆様、昨日発売された「ぐる~り糸島」(発行:聞平堂)はご覧になられましたか?
大好きな街のことをこんな風に紹介して頂けて大変嬉しいだけじゃなく、
沢山の人に是非もっと見てほしい、そして前原にも遊びに来ていただけたらなぁと感じました。
 
まだご覧になられてない方は、ぜひ本屋さんなどでお手に取って見てみてください!
 
 
さて、今日は前回のブログにもあった「陰陽」の話とともに、春の気候の体への影響、そして養生のポイントを書きたいと思います。
 
今日3/21は春分の日。春分は陰陽のバランスが同じになり、
徐々に陰が減って陽が増える方向(陽盛陰衰)に変化していきます。陽気が盛んとなり、肝気は上昇することで
 
①肺(呼吸や皮膚、発汗の調節に働く)が影響を受けると、発汗が促される反面、皮膚トラブルが出やすくなります
 
②脾胃(いわゆる消化吸収機能)に影響することで、食欲不振腹部膨満感などの胃腸の不調も現れやすくなります
 
③心(血液循環、精神面)に影響すれば血圧の上昇イライラ不安といった精神症状、不眠や、逆に四六時中眠たいと言った症状も出やすくなります
 
これらの症状を予防するためにも
 
これからの時期は肝の養生(詳細は、2/28のブログにて)の他に、
 
心に余裕を持って気持ちをゆったりとさせ(心八分)
胃腸に負担をかけないように過ごす(腹八分)
 
ことが毎日を健やかに元気に過ごすポイントです!
 
気温変化も激しく、思いのほか風邪を引きやすい時期でもあるので、
くれぐれも体を冷やさないように外出時に羽織ものや巻物を持って温かくして過ごしてください。
 
投稿者:古賀梨紗子

春分と陰陽

2018-03-17
来週21日は「春分の日」です。
 
冬至と夏至で「二至」。暦を考える、一年の長さを決めるうえで太陽の動きが重要になります。冬に太陽がもっとも南に至る日が冬至。夏に太陽がもっとも北に至る日が夏至。二至が出来ると、冬至から夏至までの長さが決まりました。長さが決まったので半分にします。そして半分に分けた点、二分の点が考え出されます。春分と秋分で「二分」。併せて二至二分となります。また立春・立夏・立秋・立冬と「立」がつく言葉が四季それぞれにあってこれをまとめて四立と言います。四立はそれぞれ、前述の二至二分のちょうど中間です。四立は昔から四季それぞれが始まる日とされています。春が出立する日は立春ということで「立」の文字が使われます。二至二分と四立を併せた8つの時点(冬至・立春・春分・・・)を八節と呼びます。暦の上で重要な8つの節目の日となります。
 
二至二分を陰陽で考えたとき、夏至は自然界の陽気が最も極まる日であり、その日を境に陽極まって陰となり、徐々に「陽消陰長」、陽が消え陰が増えていくのがわかります。逆に、冬至は自然界の陰気が最も高まるときで、このときを境に陰極まって陽になり、「陰消陽長」しながら少しずつ春に向かいます。春分と秋分の二分では丁度陰陽が半分ずつ。昼と夜が同じ長さ。ですが、二分を越えたところで気の方向性が変わります。春分では陰(内に溜める方向)が減っていく状態から陽(外に向かう方向)が増えていく状態へ。秋分では陽が減っていく状態から陰が増えていく状態へ。春分は陰陽のバランスが同じになり自然界では良い日だと思うのですが、体が自然界の陰陽の「流れの変化」に追いつけないと体調を崩しかねません。
 
中間、ちょうど真ん中にあるということは、ちょっとの刺激でどちらかに倒れやすいということでもあります。春の養生も秋の養生もそうですが、春はくよくよせず身体を軽く動かし発散する。秋は心静かに、気持ちをできるだけ平穏に保ち、心配事や悲しみで感傷的にならない。といったように、精神的に安定させることは重要です。大きく体調が崩れる時には心理面でも必ずと言っていいほど何か変化があります。心理面でも身体の気の流れが急激に変化しないようにコントロールすることがこの時期重要になるのでしょう。
 
人体と自然界の関係性を考え、その調和を目指すのは「整体観」といい、中医学の基本的な考え方です。

おすすめ!黒豆茶

2018-03-14

今日は、私も大好きな【黒豆茶】のお話をします。

 

当店でも取り扱いをしている、この黒豆茶。

 

飲みだしてから、かれこれ2年前くらい?なんですが、すっかり自他ともに認める黒豆茶ファンになっています。

身体にも良く、飲んで美味しいのは勿論なんですが、焚いているときのあの!!香ばしい香りが堪らなくいいんです。←そう、これが私のやめられない本当の理由・・  

 

黒豆が体にいいのは何となく知ってる。じゃあ、何が具体的に体にいいのか!

 

 

【黒豆】は生薬名を黒豆(こくず)・烏頭(うず)といい、中医学的には滋陰補血、利水、風止痙、解毒により眩暈月経不順浮腫筋肉のひきつり化膿などに用いることが出来ます。また、黒豆に限らず、豆は全般的に腎臓のかたちに似ていることから、中国では「豆は腎を滋養することが出来る」とも昔から言われています。

 

腎は発育・生殖・老化に密接に関与しているため、腎が弱ると、骨や歯が脆くなり白髪や腰痛などの老化現象が出やすくなるだけでなく、骨髄や脳髄の働き、生殖器系、免疫機能などに影響が出てきます。

 

黒豆はそんな腎の働きをしっかり助けてくれる心強い助っ人。しかも、そんな黒豆の効果をお茶で手軽に続けられるなんて、こんなに嬉しいことはありません!!!!

 

是非、騙されたと思って一度は飲んで試して実感していただきたい、そんな黒豆茶です。

 

投稿者:古賀梨紗子

胆のおはなし

2018-03-10
春になるとイライラしたり、そわそわ、くよくよしたりと気持ちが安定しない、といった方がいます。鬱々とした五月病のような症状もこの時期に出やすくなります。温かくなると心身の活動が盛んになり、それに伴って感情の起伏も大きくなります。また、春は生活環境の変化も多く、ストレスがかかりやすく、女性の場合はそれに伴うホルモンバランスの変化等も相まって精神が不安定になる事が多いのです。
 
春は肝が影響を受けやすい季節です。「肝は疏泄を主る」。気の推動を行い、情緒を安定させ精神を快適に保つのは肝の役割の一つです。また、「肝は謀慮を主り、胆は決断を主る」と言います。肝と胆は五行では木の属性に当てはまります。肝と胆は表裏をなす関係です。肝は深謀遠慮により物事を判断し、胆が決断するという関係です。
 
「キモが座る」「キモっ玉が大きい」「キモをつぶす」などという言葉は、「肝」や「胆」という漢字を当てます。中医学では、肝気が伸びやかであれば精神活動が活発になり、胆気が充実していれば決断を下せると考えられています。そのため、肝胆が弱ることでイライラや不安感、抑うつといった精神的な症状が出てくることになります。
 
中医学では「肝の病は脾胃(消化器)に及ぶ」と言います。ストレスなどの影響で肝臓がその機能を落とすと、その影響は胆汁を介して消化器にも及びます。そして、脾胃の働きが悪くなると水分代謝が悪くなり身体の中に湿邪が溜まります。湿邪が体内、特に胆に長く停滞すると、不眠、抑うつ感やイライラ、そして悪心や嘔吐といった消化器の症状の原因ともなります。
 
温胆湯(うんたんとう)という漢方薬がありますが、文字通り上記のような胆の不和から生じる症状に効果があります。胆に溜まった湿邪から発生した熱をとり、湿をとり除いて気を正常に運行させるようにします。ストレスなど肝胆の負担がかかったときに悪心などの消化器系症状が出る方や不眠症、神経症の方に用います。
 
投稿者:古賀巌
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