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処暑と秋なす

2017-08-24
昨日より二十四節季の一つ「処暑」に入りました。処暑とは文字から、暑さが和らぐという意味をもっています。早朝などは少し涼しく感じられるようになってきたでしょうか。暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあります。暑さが峠を越えて後退し始めるころになってきました。とはいえ、「暑さ寒さも彼岸まで」とも言われるように、日本では日中はまだまだ暑さが厳しい日が続きます。
 
そろそろ、秋の味覚も市場に並び始めてくるようになります。秋の味覚の代名詞の一つでもある秋なす。しかしながら秋なすの秋は晩夏から初秋のこと。元来なすはカリウムや水分をたっぷり含む夏野菜です。なすは晩夏になると成熟し実に栄養が多く届くようになるといわれています。夏の終わりがけに気温が下がりはじめることで、昼と夜の気温差で身が引き締まり、また、栄養がたっぷりと実にも回ってくるようになりアミノ酸や糖が増え、皮が薄く柔らかく熟したものが秋なすと呼ばれるそうです。
 
「秋なすは嫁に食わすな」という、ことわざの意味には諸説あります。「美味しいので嫁に食べさせるのはもったいない」や「なすには種が少ないので縁起がわるい」というもの。そして、なすの持つ効果について「なすは体を冷やすので秋になって気温も低くなるため、お嫁さんの体を気遣った」という説もあります。夏には体を冷やしてくれるなすですが、秋になったら加熱する調理に変えて、ショウガやネギと合わせて食べるように変えていきましょう。身体を冷やす作用を抑え、体が冷えすぎないように美味しくいただけます。

立秋、胃腸を元気に

2017-08-08
昨日8月7日は「立秋」でした。厳しい暑さは続き、まだまだとても秋が来たという感じはしないですね。それでも立秋の日は夏至の日に比べて1時間近く日が短くなります。少しずつ日の出も遅くなってきていますので早起きの方などは少し季節の移り変わりを感じているかもしれません。
 
そうは言っても、日中は記録的猛暑で、暑さ真っ盛り。糸島は先日、観測史上最高温度を記録しました。立秋以降の挨拶言葉は「残暑お見舞い申し上げます」となりますが、お盆までは真夏といった感じでしょうか。
 
真夏日の続く間は、蒸し暑さや猛暑で食事が淡白なものになりがちです。そのため、スタミナも切れてきがちです。鰻や肉類を時折食べ、スタミナを回復させたいものです。夏バテの防止のためにも、しっかりと滋養をつけていきましょう。
 
また、暑い盛りに熱い物を食べることは、冷たいものを食べすぎて冷えた胃腸を元気にし、汗をかいて老廃物を排出するといった点でも大事なことです。
 
他にこの時期にはオクラの収穫が本格化します。オクラのネバネバは胃腸の粘膜を保護し、消化を促し、便秘を解消するといった効果があります。この時期、「冷たい物中毒」で荒れた胃腸粘膜の修復に効果的です。
 
食事にも工夫し、胃腸の元気を保って、暑い残暑を乗り切っていきましょう。


夏とこむら返り

2017-08-03

夏に多くなる症状の一つに「足の攣り」があります。「こむら返り」と言われるあの痛いやつです。

 

こむら返りは漢字で書くと「腓返り」。腓=ふくらはぎに起こる筋肉のけいれんの総称です。筋肉が縮んだまま伸びなくなるため起こります。筋肉は脳からの指令・信号で動きます。こむら返りはその信号伝達の中で何らかの異常が起きた状態と言うことができます。

 

その原因として、

○筋肉の疲労、または運動不足

○ミネラルバランスの異常

○冷え

○糖尿病、動脈硬化、高血圧、神経系の異常などの他の病気の影響

が考えられます。

 

暑さが厳しいと外に出ることも少なく、慢性的な運動不足にもなりやすい。オフィスなどではクーラーが強く、体が冷えて血行が悪くなってしまう。厳しい暑さで外出すると、多量の汗で熱中症になってしまう。(熱中症の症状の一つである熱けいれんはミネラルバランスの異常によって起こる。)…といったように日本の夏では、運動不足、冷え、ミネラルバランスの異常が起こりやすいのです。

 

予防としては、

○適度な運動とストレッチなどで筋肉を冷やしすぎない、筋肉量を増やすこと。

○こまめな水分とミネラル補給で熱中症予防。

○夏は食が細くなりがち、食事もカリウムを含む野菜やカルシウムを含む小魚などミネラルを含む食材を適度に摂ること。

○睡眠をしっかり摂り疲労を残さないこと。

などが考えられます。

 

糖尿病などの持病を持っている方は、特に気を付けるべきですね。痛~いこむら返りが起こったときには、生活を見直してみるべきかもしれません。

二日酔いとかすみ目

2017-07-29

昨日、納涼会にてアルコールを摂りすぎて二日酔い気味になってしまいました。アルコールを摂りすぎたときには、目の渇きやかすみ目といった症状が現れたことがある方も多いと思います。

 

アルコールの大量摂取では、身体が脱水症状となり、涙液も量が低下することや神経が緩んで瞬きが少なくなることなどで、ドライアイ状態になりやすくなります。他にも目の毛細血管の血流が増加し、目の充血や眼圧が上がることなどの影響があるのでしょう。

 

肝臓がアルコールを分解するためにはビタミン類を消耗します。そのためビタミンの不足も起こることも、アルコールと目の症状に関係があるようです。

 

東洋医学では「肝は目に開窮する」といわれます。肝のトラブルは目に出やすいっていう意味ですが、今回のようなかすみ目も、アルコールで肝が疲れて目に症状が出てくるってことですね。

 

知らず知らずのうちに、つい飲みすぎてしまうお酒には注意ですね。ビアガーデンや納涼会など、夏も飲み会が多い日本の社会ですが、目のかすみが出て来たころには、肝も悲鳴をあげていると考えアルコールもストップをかけましょう。

いたしかゆし

2017-07-27
夏場の風物詩も色々ありますが、蚊による虫刺されと痒みもその一つではないかと思います。刺された箇所によっては、非常に鬱陶しいしイライラしてきます。先日寝ている間に、足の小指の付け根とか刺されて難儀しました。睡眠も阻害されてしまいます。
 
蚊に刺されて痒くなるのは、アレルギー反応が主体です。蚊は皮膚にとまって血を吸う時、皮膚に唾液を注入します。この唾液には、痛みを感じないようにする麻酔作用の成分や、血を固まりにくくする作用などを持つ成分など、さまざまなものが含まれています。この唾液が体内に入ると、蚊に刺された人や動物の皮膚にはアレルギー反応が起こり、皮膚に炎症が起こります。その際に分泌されたヒスタミンが痒みを引き起こします。
 
つまり、蚊に刺された時に発生するかゆみや腫れは、蚊の唾液によって起こるアレルギー性の「皮膚炎」といえます。
 
痒みが出て掻きむしると、余計痒くなる…「イッチ・スクラッチサイクル」という皮膚炎の悪化のサイクルがあります。掻きむしることで表皮細胞が傷つき、より多くのサイトカインやヒスタミンが分泌されて皮膚の炎症が悪化する、といったものです。
 
痒み対策には色々巷のうわさがあります。蚊のたんぱく質を失活させるために、お湯をかけるとか、塩もみして毒を出すとか。ただ、アレルギー反応と考えたとき、アレルゲン(アレルギー反応を起こす物質、ここでは蚊の唾液)が体内に入った後、どうこうするのでは効果が薄い気がします。
 
○冷やす
○爪でバッテンをつける
といった方法は、冷感や痛感でかゆみを紛らわすひとつの方法だと思います。ただ、これらの方法もやりすぎると表皮細胞を傷つけてしまいそうです…。やはり、蚊に刺されて痒くなったときには、むやみに掻かずに炎症を抑えるかゆみ止めを塗る、というのが王道なのでしょう。
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