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症状翻訳家フェスに参加しました
2月24日(日)に養成塾のメンバーによる症状翻訳家フェスを福岡市博多区のWe Baseさんにて開催致しました。

田中先生の前説から始まり、
薬剤師・獣医師・鍼灸師・アロマ・薬膳と、
体質判定を行うと、日々の過ごし方のヒントにも繋がります。
ご参加いただいた皆さまにも、体質判定を通じて自身についての気づきが得られる機会になっていたら嬉しいです。
また、このような機会を提供できればいいなと思います。
第3回 漢方講座 を開催しました!

この冬、北日本では大雪に見舞われる一方、福岡を含む西日本は暖冬の日々。すでに花粉が多く飛散しており、花粉症の症状でお困りに方は特につらい時期に入っているかと思います。
そんな中、先週の土曜日に当店研修室にて
第3回漢方講座『アレルギーと漢方』
を開催させていただきました。
去年8月に初回を開催以降、毎回多くの方にご参加いただいている漢方講座。これも、皆様のご支援とご愛顧に尽きるものだと心より感謝致します。
本当にありがとうございます!
ご参加いただいている皆様にはいつも温かいお言葉と熱意をたくさん頂き、本当に嬉しく思います。
ご参加いただいた皆様の感想を一部紹介いたします。
「やっぱり食事やストレスなど、基本的なことの大切さを再確認できました」
「日頃、健康管理の中で話している内容の根拠という部分での解決というか納得が出来て非常に良かったです。まだまだ深いものがたくさんあると思います。教えてください」
「とっても為になる話を聞くことができました。帰ったら家族に話したいことばかりです」
「たとえ話があるので理解しやすいです。でも復習が絶対必要ですね。笑」
「いつも楽しみにしています!」
ありがとうございますm(__)m
私も、いつも楽しみにしています!
次回の第4回漢方講座「ストレスと漢方」は、2019年5月11日(土)11:00~より当店研修室にて開催予定です。ご興味お時間ある方は、ぜひお気軽にご参加下さい!尚、席に限りがあるためお早目のご予約をお願いしております。
ご予約は、店頭、電話(092-322-2241)、ホームページ問い合わせよりメールにてお受けしております。
お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。
投稿者:古賀 梨紗子
鏡開きと、おもちと、あずき。
今年もあっという間に1月も半ばになろうとしていますが、皆様、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は初日の出を見に行ったり、初詣に行ったり、実家や祖母の家を行き来しあっという間に終えてしまいましたが、久しぶりに家族とゆっくり過ごすことが出来たように感じます。本当に有り難いです!
さて、明日1月11日は鏡開きの日(地域によって15日や20日にするところもあります)。スーパーなどの店頭でも、様々な小豆商品がズラッと並べられ、おぉっと目を引きます。
鏡餅は、各家庭で新年の幸福をもたらす年神様を元旦にお迎えし、その年神様の居場所であると言われています。鏡餅が丸いのは、諸説はありますが昔より神様が宿るとされている「鏡」を模した魂の象徴で、上下2段で陰と陽もしくは月と太陽を表し、円満に年を重ねるという意味が込められているそうです。
鏡開きは、年神様にお供えした鏡餅をいただくことで神様からの魂を授かり、
新年の無病息災を祈る気持ちが込められているんですね。
一般的に、鏡開きではこの鏡餅をお雑煮や、お汁粉、善哉にしていただくのですが、地域によってさまざまなお雑煮があるように、お汁粉や善哉もさまざま。お汁粉も善哉も、小豆を砂糖で甘く煮て、そこに餅や団子を入れるのは共通ですが、関東では汁気があるものをお汁粉、汁気のないものを善哉と呼び、関西より以西では粒なしのものをお汁粉、粒ありのものを善哉と呼んだりします。
小豆は、漢方でも生薬の「赤小豆(せきしょうず)」として使われ、
清熱燥湿・利水消腫により浮腫みや下痢、ニキビや吹き出物といった化膿性の痛みや腫れに用います。民間療法でも、小豆粥を母乳の出が悪い時や二日酔いなどに用い、日本では小豆はごく身近な存在なのが分かります。
お餅の原料であるもち米は、内臓を温めてエネルギーを補ってくれるため、疲労感があるとき、お腹の冷えや下痢が気になるときに良いとされています。お餅って美味しいのでついつい食べすぎてしまうのですが・・・
そこはちょっと待った―――――!
特に、日頃から胃腸が弱い方や、病中病後の方、便秘や皮膚トラブル、咳や痰などが気になる方は控えめに!
お餅は粘り気が強く消化吸収も遅いため胃腸に負担が掛かりやすく、粘り≒痰湿(たんしつ)を生みやすいため炎症や痰などを助長してしまう可能性があります。どうぞ、ご注意を!
まぁ、いろいろ言ったものの、年に1度の鏡開き。
昔からの習慣に感謝し、今年1年の幸せを祈りつつ、美味しく鏡餅を頂ければと思います。
投稿者:古賀 梨紗子
年末のご挨拶
お屠蘇の話
クリスマスも過ぎ、今年もあっという間に残りわずかとなりました。今年は暖冬と言えど、これからまた寒波がやってくる予想。元気に新年を迎えるためにも、寒さや風邪にはくれぐれも注意して、今年残す日々も健康に過ごしたいものです。
さて。新年に向けて今日は、お正月に飲む「お屠蘇(おとそ)」について書きたいと思います。
もしかしたら、お屠蘇?なにそれ?祝い酒?って思われた方もいるかもしれません。
新年の祝いに飲むお酒であることはあながち間違いないのですが、このお屠蘇ただの祝い酒じゃないです!
お屠蘇は、漢方でも使われる生薬を組み合わせた「屠蘇散(とそさん)」をお酒やみりんで漬け込んだもので、
諸説あるものの屠蘇散は昔の中国の名医ある華陀(かだ)によって考案され、日本には平安時代に伝わったと言われています。
屠蘇散の中身は多くが漢方薬だけでなく香辛料としても馴染みのあるもので構成されており、主には白朮(びゃくじゅつ)、山椒(さんしょう)、桔梗(ききょう)、肉桂(にっけい)、防風(ぼうふう)ですが、他にも乾姜(かんきょう)、陳皮(ちんぴ)、丁子(ちょうじ)などが配合されている場合もあります。これらにより、体を温めて血行を良くし胃腸の働きを助け、冬場の感染症や風邪などの予防を期待できます。
「屠」は、屠る・邪気を払う。「蘇」は病をもたらす鬼・心身を蘇らせる。などの解釈があり、
お正月にその一年の無病息災を願ってお屠蘇を頂くのですが、その作法も地域や家庭によって様々です。
一般的な宴席と同様に、年長者から年少者に順々にすすめる場合もあれば、
若者のエネルギーを年長者に分けるという意味も込めて年少者から年長者に順々に進める場合もあります。
いずれにしても、これまでお屠蘇を飲む習慣がなかった方もぜひ2019年は、
新年の縁起や未病長寿を願ってお屠蘇を頂いてみてはいかがでしょうか?
【屠蘇散に入っている主な生薬】
白朮(びゃくじゅつ):
キク科オケラの根茎。温性・微香。
補脾益気、止瀉、利水により胃腸虚弱、浮腫み、関節痛、下痢に用いられる。胃腸薬や滋養薬の多くに含まれる。
山椒(さんしょう):
ミカン科サンショウの果皮。
温裏、止痛、駆虫により冷えによる腹痛や下痢に用いる。日本固有の香辛料。
桔梗(ききょう):
キキョウ科キキョウの根。平性。
止咳、去痰、排膿により咳嗽、咽喉脹痛、下痢に用いられる。呼吸器疾患の要薬であり、咳止めやのど飴の多くに含まれる。
肉桂(にっけい):
クスノキ科ケイの樹皮。大熱性。
補陽、温裏、止痛により身体や手足の冷え、腹痛(下腹部痛)、下痢などに用いられる。シナモン。
防風(ぼうふう):
セリ科ボウフウの根。微温性。
解表、祛風湿、止瀉により感冒、頭痛、関節痛、筋肉痛などに用いる。
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今年のブログはおそらく今回で最後になるかと思います。
皆様どうぞくれぐれも体調の変化にお気を付けて、良いお年をお過ごし下さい!
投稿者:古賀 梨紗子