梅雨は“湿”にご注意!
2018-05-23
だんだんと湿度も気温も上がり過ごしにくい日が少しずつ増えてきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今年の梅雨入りは平年よりも早くなる予報とのことですが、毎年、梅雨になると頭痛や浮腫み、胃腸の不調など体調を崩す方もいるのではないでしょうか?
中医学では、このように湿度が高い条件では湿邪(しつじゃ)が生じ、期間や体質によって体にも影響を及ぼすと考えます。
湿邪の特徴を挙げると、
①重濁・粘膩の性質を持つ
②下に行きやすい
③停滞しやすい
④脾を傷りやすい〈消化器官系に影響が出やすい〉
そして、それらの特徴のために、
①重濁・粘膩の性質を持つ
→頭や体が重だるい、倦怠感、関節の鈍痛や動かしにくい、口が粘つく、汗がベタベタ、
雨の日や湿度の高い日に症状が悪化しやすいなど
②下に行きやすい
→下半身が浮腫みやすい、膝が重い、おりものが多い、便が緩いなど
③停滞しやすい
→各部位の痛みや張満感、症状が長引き治りにくいなど
④脾を傷りやすい〈消化器官系に影響が出やすい〉
→食欲不振、吐き気、嘔吐、腹部膨満感、下痢など
が起こり易くなります。
特に(4にも書きましたが)湿邪の脾胃(消化器官系)に与える影響は大きいため、もともとより胃腸が弱い方や、環境の変化やストレスによって胃腸症状が出やすい方は、梅雨に入る前から胃腸の立て直しを図ることがかなり重要です。
また、普段は胃腸に問題なんてない!という方でも、梅雨が長引けば長引くほど脾胃への影響が懸念されるため「脾胃の養生」を他人事と思わず、ぜひ日々の生活で脾胃の養生を心掛けていただければと思います。
そうすることで、来たる“夏”にも、熱中症や夏バテに罹ることなく元気に過ごすことが出来ます!
さぁ、このブログを最後まで読んだ貴方は、
“湿邪に負けない体づくり(脾胃の養生)”への挑戦をしてみたくなったのでは?
しっかりと脾胃を労わって、例年温梅雨とは一味違う“身体”を体感してください^^
※脾胃の養生については4/11、18のブログにて詳細に書いていますので、
よかったらそちらもご覧下さい。
投稿者:古賀 梨紗子
