夏至
2019-06-21
明日6月22日は二十四節気の「夏至」。
昼が一番長く、夜が一番短い日。陰陽で言えば、陽気が最も高まる日。
そして、「陽が極まって陰となる」つまり、陰陽転化(いんようてんか)が起こるときでもあります。
陰陽とは、古代中国哲学理論のひとつで、自然界のすべてものは正と反の2つの側面(陰陽)から成り立ち、
その陰陽が、互いに対立し合い、影響し合っていると考えます。
一般に、「陽」には亢進、機能、活動、熱性といった側面を、「陰」には衰退、形態、静止、寒性といった側面を持ち、ほかにも1日で言えば昼が陽、夜が陰。体で言えば、上半身が陽、下半身が陰。身体の部位で言えば、体表部が陽となります。
季節の変化で言えば、
冬から春、夏にかけて、陰が徐々に衰え陽は徐々に盛んとなり(陰消陽長)、
夏至で陽が極まり陰が生じる(陰陽転化)。
夏から秋、冬にかけて、陽が徐々に衰え、陰が徐々に盛んとなり(陽消陰長)、
冬至で陰が極まり陽が生じる(陰陽転化)。
(実際の気候変化(季節感)としては、二十四節気よりひと月ほど遅れてやってきます)
つまり、陰陽消長が量的変化であるのに比べて、陰陽転化は質的変化。
夏至は最も陽気が高まり、やる気や目的意識が高まりやすい時でもあるため、自分自身を見直すのに良いタイミングであり、その反面、変化も起こりやすい分、体調変化も起こりやすくなります。
自然の変化は必ず人にも影響するため、自然の変化を上手に生かしながら、
日々を暮らすのも、健やかに日々を過ごす秘訣と言えます。
わたくしごとではあるんですが、私自身、陰陽の考え方は何かにぶつかったり悩んだ時には、
その都度、冷静に物事を捉えて考えるためにすごく役に立っています。
ピンチ(陰)はチャンス(陽)。短所(陰)は長所(陽)みたいな。ただ、こう並べると「陰」って良いイメージないかもしれませんが、陰は、リラックス、鎮静、落ち着きなどの面も担っています。
陰陽を語りだしたらきりがないので・・今回はこの辺でやめておきます。笑
では、皆様にとって明日も良き1日になりますように☆
投稿者 古賀梨紗子