タクシーでの話
2019-07-05
先日、不思議な出会いというか面白い出来事がありました。
タクシーに乗って運転手のオッチャンと少し話した後、
降り際に「これ持っているといいことあるから」と、もらったこの黒い実。
ええー?ってなると、ほらほら「むくろじ」っていうから帰ったら調べてみ、と無理やり手のひらにメモをさせられる始末。嬉しいような嬉しくないような…笑
とりあえず帰宅してに調べてみると、
どうやら「お釈迦様からのおくりもの」とかなんとかで紹介されている。
しかも、昔は生薬「延命皮(えんめいひ)」として気管支炎の咳止め、去痰の漢方薬としても使われていたとか。これは、知らず恥ずかしい・・。
でも親近感が湧いたので、そのまま日本薬草全書などで調べてみると、
むくろじは漢字で「無患子」と書いて「子が患わない」の意と解され、
無病息災、魔除けのご利益があるとか。
本州や四国、九州、そして台湾や中国、インドに分布しており、
初夏に淡黄緑色の小花をつけ、秋に実をつける。
延命皮としては、成熟した果実の種子を除いた果肉をよく乾燥させたものを用い、
果皮にはサポニンを含むため、インドでは古くから洗濯用にも使われていたようです(皮をすり合わせることで泡が立つ)。
お釈迦様はこの無患子の実を108個、
糸で通してそれをひとつ繰るごとにお経を唱えるように教えたとも伝えられているようで、
お釈迦様からのおくりものと言われる所以も分かりました。
それにしても、タクシーのオッチャンがお釈迦様だったのか何なのか・・
無患子の黒い実から、一期一会を感じた出来事でした。
投稿者:古賀 梨紗子