人生の3分の1は“眠って”いる?
「寝る子は育つ」
「早起きは三文の徳」
など、睡眠に関するポジティブなことわざが世の中にはたくさんある通り、
“睡眠”は人の健康にとって大変重要です。
一説では、人生の約3分の1を睡眠が占めているとも言われ、充実した人生のためには、充実した睡眠が欠かせません。
しかし、生活が不規則になりがちな現代では睡眠時間や睡眠の質も乱れてきており、睡眠そのものを満足に取れている人も少なくなってきています。
そもそも、人(動物)はなぜ眠るのか?
睡眠は、日中にフル稼働で働いてくれた体と脳に休息を与え、メンテナンスを行う重要な役割を担っています。また、多くのホルモンの生成や分泌が行われる大事な時間でもあり、
子供の筋力や骨を作ったり、疲労回復、新陳代謝を促す成長ホルモン、
ストレスから身を守るためのコルチゾール、
体内時計を調節して睡眠の質を高めるメラトニンなどが挙げられます。
「健康」な身体も、安定した心身を保つための「ストレスへの抵抗力」も、病気にかかりにくい体を作る「免疫力」も、すべて充実した睡眠あるからこそなのです。
また、中医学では睡眠には、
血の循環だけでなく精神面・思考面に関係する「心」をはじめとして、
心を養う血の貯蔵庫である「肝」、
身体の気血を生み出す「脾」、
脳と関係の深い「腎」のバランスを重要視します。
いずれにしても、睡眠の質の向上のためには、
満足のいく睡眠を取れない原因を見つけ出し、生活習慣や体質、精神面の養生が必要不可欠なのです。
快眠のすゝめ
①寝る前にスマホ、テレビ、ゲームは見ない
②夜にコーヒー、濃いお茶、過度の刺激物は避ける
③日中は適度に体を動かす
④夕食は寝る2時間以上前に摂る。ながら食べをせず、しっかりとよく噛んで、食事を楽しむ。
(朝に胃がもたれやすい、食欲がないという方は、肉や油ものなどは控え、消化のいいもの、温かいものがおすすめ)
⑤シャワーじゃなく、お風呂に浸かって体を温める(過度の長風呂、就寝直前は逆効果。寝る1時間前までに済ませましょう)
⑥朝に楽しみを作る(朝ご飯に好きなものを摂りいれる。好きな音楽を聴く。好きな本を読む。など)
これらを、無理はせず、出来る範囲から始めてみるだけでも、
睡眠の質は変わり、実際に朝の目覚めも変わってきます^^
すでに、「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れがとれていない」など
不眠の症状がある場合は、セルフケアだけではなく、病院や薬局などにご相談されることをお勧めいたします。
投稿者:古賀梨紗子
