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ブログ

春の養生とは

2018-02-28
はじめまして。
今週から水曜日のブログを担当することになりました薬剤師・国際中医専門員の古賀梨紗子と申します。
 
こちらのブログでは、主に中医学や漢方薬のお話を分かりやすくお伝えしていこうと思いますので、良かったらお気軽にご覧頂ければ嬉しく思います。
 
今年も気づけば、明日からはもう3月!!だんだんと春の陽気が気持ちよくなる季節になりますね。
 
中医学では、春は木(肝)に属します。
 
 
この「肝(かん)」とはどんな役割をするのか?一般的に知られている肝臓の働きだけでなく、
疏泄作用(全身の気(エネルギー)血の巡りを促す)、血液の貯蔵・調節、(関節全般をサポート)の機能維持、の機能維持などの役割を担っています。
 
そのため、春になって「肝」が影響を受けることで、胃腸症状、イライラや憂鬱などの精神不安症状、眩暈、貧血、月経関連症状、痺れや痙攣、ドライアイ、目の疲などの症状が出やすくなります。
 
春になると体調を崩しやすい、という方は特に!
日頃の生活習慣や食事などを見直し、気温が温かくなる頃にしっかりと体を動かし始めることで
肝が変化に富んだ春の気候に影響を受けにくくなるだけでなく、気血の巡りが良くなり心身ともにデトックス!
薬に頼ることなく、体調も健やかに保てるようになります。
(薬屋なのに薬に頼らず…というのもまた違和感がありますが。笑)
 
「肝」を守る養生のコツ
 
早起きをする(朝日を浴びる、朝食を楽しむ)
適度に体を動かす(ストレッチ、ラジオ体操、散歩など)
胃腸に負担を掛けない(温かい物をゆっくりよく噛んで食べる)
アロマなどの好きな香りを取り入れる(入浴時、就寝時など)
気血の巡りをよくする食材を摂る(香味野菜(セロリ、三つ葉、大葉、春菊、茗荷など)、
柑橘系、菊花、ジャスミン茶など)
 
ぜひ、これからの時期に起こり易い不調を防ぐためにも、「肝(かん)」を守る養生を少しずつやってみてください。
 
投稿者:古賀梨紗子
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