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本日は立冬です

2017-11-07
本日、11月7日は二十四節気の第19にあたる立冬(りっとう)です。「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」。文字どおり冬の気配が感じられてくるころとされます。昼夜の寒暖の差が激しくなってきました。夕暮れも随分と早くなり、昼が短くなってきましたね。気温変化についていけず、体調不良にならないように気をつける必要があります。
立冬は昔から冬の支度をすると良い日とされているそうです。衣類はもちろん、本格的に寒くなる前に家の模様も冬の準備に入ると良いでしょう。こたつやストーブを出し冬に備えておくのもいいかもしれませんね。
そして、中国の古くからのことわざに、「立冬補冬、補嘴空」という言葉があるそうです。中国語で「補」は、食物で体調を補うことをいい、立冬には今が旬の食材を温かくして食べて、栄養を摂り、体調を整えるという意味だそうです。これからの寒い時期を迎えるにあたって、この頃に昔の人は栄養を補給していました。
秋から冬の旬の食材といえば、かぶ、ねぎ、大根、かぼちゃ、にら、白菜、ねぎといった野菜やきのこ、黒ゴマや、くるみなど、鮭、毛蟹、牡蠣も順次、旬を迎えてくる食材です。野菜はサラダではなく温野菜にしていただくのがおススメです。11月7日は立冬であることと併せて、「鍋の日」でもあるそうです。食材をたっぷり入れて、身体が温まるお鍋にして食べることで寒さに備えるのもいいかもしれませんね。

冬の準備を

2017-10-27
こんにちは。今週末も台風が日本列島に近づきそうな気配です。10月の終わりで不穏な気候です。被害が大きくならないようにしっかりと台風にも備えておきましょう。
今週23日には霜降(そうこう)(二十四節季の一つ、立冬の前にあたる)を迎え、暦上ではもう秋も終わりを迎え、冬へと移り変わっていきます。この時期には木枯らしが吹き始めるとされており、来週11月の頭には木枯らし一号も観測されることでしょう。
台風が過ぎ去ると、一気に冷え込みが強くなってくることが予測されます。特に衣類などでは冬物への入れ替え、コートの準備などもおこなって、寒い冬を万全の状態で迎えられるように準備しておきましょう。朝晩の冷え込みと乾燥で風邪をひきやすい時期でもあるので、体調管理にお気をつけください。

月の満ち欠け、海、人体

2017-10-06

今年の中秋の名月は10月4日でしたが、実は今日が満月です。残念ながら雨天模様で今夜は月が見れそうにありませんけれども。

もともと日本では旧暦、太陰太陽暦という月の動きを基にした太陰暦に太陽の動きも参考に閏月を入れたものを使用しており、月の満ち欠けは時節の移りかわり、月日を知る重要なものです。太陰太陽暦、文字からわかるように、東洋医学でも重要な思想である陰陽が大元にあることが分かります。

月の満ち欠けと自然界の動き、そして人間の身体のリズムは密接な関係があると考えられてきました。地球の約7割は海という水に覆われていますが、潮の満ち引きがあり、高くなったり低くなったりします。これには月の引力が関係しています。

東洋医学では、「人間は自然の一部であり、人間の体の中にも自然界と同じ構造がある」という考え方です。これは東洋医学の理論の基本ともなっている『整体観』です。人間の身体も約7割は水分です。体の中の水分は地球と海のような関係だとすると、月の満ち欠けの影響も考慮できます。特に、女性は月経があり、これは月の満ち欠けと密接に関連しています。

海と人体の関係を示す言葉が現在も残っています。血液のことを「血潮」と言い、女性の生理がはじまることを「初潮」、赤ちゃんが誕生する時期は「産み月(ウミという言霊は「海」と同じ語源)」と言います。わたしたちの体内にある体液は海に由来し、妊娠中の女性のおなかの羊水は、太古の海水成分と同じと言われています。つまりわたしたちは、体内に「海」という要素を持ち合わせ、月のリズムに呼応するものがあるとも考えられるのです。「今日は新月」「今日は満月」を意識して月を感じるだけでも、脳下垂体の視床下部にあるホルモン分泌のスイッチが入りやすくなる、といった話もあるようです。月が欠けていくときは解毒作用が強く、満ちていくときは補給の力が強くなる。ダイエットの際に、月の満ち欠けを考えて行うこともあります。

旧暦や月齢の書かれたカレンダーや手帳を使って、月の満ち欠けを意識してみるのもいいですね。

この時期のくしゃみ、鼻水は「寒暖差アレルギー」かも

2017-09-30
 9月も本日で終わりますが、日中はまだ気温が上がりますね。福岡では本日は最高気温27℃、そして最低気温は18℃ということで、日中はまだ少し暑く、朝夕は肌寒いといった日になります。
 一日の寒暖差が10℃近くあると、身体の対応も難しく、自律神経も乱れやすくなります。近年、「寒暖差アレルギー」といった言葉が有名になってきました。アレルギーというと原因物質であるアレルゲンが存在するように思われますが、寒暖差アレルギーは身体が急激な気温の変化に対応できず、自律神経が乱れることで起こるくしゃみや鼻水といった、アレルギーのような症状のことです。自律神経が乱れると、鼻の毛細血管の収縮・拡張に異常が起きるため、くしゃみや鼻水などの症状が現れるとされています。
 一日の気温差が大きい春や秋は、実際、花粉症の時期でもあるため、通常のアレルギーと区別がつきにくいのですが、寒暖差アレルギーの場合はかゆみなどの目の炎症はなく、鼻水も透明であるとされます。また、寒暖差アレルギーは自律神経の乱れが原因であるため、鼻水やくしゃみだけでなく、頭痛や食欲不振、倦怠感などの症状が現れる場合もあります。
 寒暖差アレルギーを防ぐには、気温差を小さくすること。といっても、自然界の気温を変化させることは実質不可能ですので、予防としては衣類による調節が不可欠です。いつまでも半袖で過ごさず、肌寒くなる朝夕には上着を一枚羽織るようにして、気温差を調節するようにしましょう。寝冷えもこの時期多くなります。寝具も出しておきましょう。夏の薄着から秋冬に向けての衣替えのタイミングです。

食欲の秋と胃腸ケア

2017-09-28
 天高く馬肥ゆる秋、食欲の秋。秋には美味しい食べ物も多くなります。食欲も高まり、ついつい食べ過ぎてしまうことも多くなります。そんな秋ですが、便秘になったり、お腹がスッキリしない、お腹が張ったような感じがする、といった症状を起こすことがあります。
 東洋医学において秋は肺の季節、肺と大腸は密接な関係があり、肺が乾燥(燥邪)の影響を受けることで、大腸も潤いが無くなり便秘になることがある、という流れがあります。そのため身体の中の潤いを維持することが大事になります。
 他方では、秋には夏の疲れが出やすいこともありますが、それは胃腸においても同じです。夏の間に冷たいものを好んで食べていた方は胃腸の疲れが出やすくなっている可能性があります。ほかにも、気温の変化が大きくなることで、身体がストレスを感じて胃腸の働きも落ちてしまいます。そして寒くなり身体が冷え、胃腸も冷えてしまうと、腸の運動も鈍くなります。そんな状態で、秋の味覚を食べ過ぎてしまうと、胃腸が疲れてしまって上記のような症状の原因になったりします。秋からは胃腸を温めて、胃腸の働きを整えていくことが大事になってきます。
 秋に食欲が増す要因のひとつとして、秋になって気温が下がってくると、体温を維持するのにより多くのエネルギーが必要になるから、というものがあります。体に多くのエネルギー源をためこもうとするため、食欲が増すのです。食の好みも、あっさり、さっぱりしたものから、高カロリーの、こってりとしたものに変わることが多いようです。胃腸がしっかり働いて、消化吸収してもらう必要があります。もちろん、食べ物がおいしいからと、食べ過ぎてしまうことは胃腸の負担になります。秋の味覚はしっかり味わって、秋こそ腹八分目をしっかり守って胃腸の働きを維持して過ごしていきたいですね。